俺のフェロモン?(2)

画像
 10月末、富士西湖傍の十二ヶ岳山頂でスズメバチらしい大型の蜂にまとわりつかれた。奇妙な、いささか怖い体験であった。

 十二ヶ岳山頂は、1683mである。間食の蜜柑を食べてしばらくして、立っていると、大きな蜂が足に止まっているのに気が付いた。黄色スズメバチらしいが、やや赤味掛かっていて、胴体も少し太くて丸っこいような気がした。それが、スパッツや登山靴の上を歩き回る。蜜柑の入ったポリ袋を覗くこともあったが、また靴に戻る。動くことも出来ず、座ることも出来ず、文字通り立ち往生した。

 そのうち、もう1匹現れて、夫婦ペア組の食べ物の容器の縁を歩き始めた。これも、全く離れる気配はない。こちらは、蜂を怖がらず、追っ払おうとなさる。慌てて止めた。
  「あぶないですよ」
 当方は、昨年、黄色スズメバチに刺された。もし興奮させて、もう一度刺されたら、ひどいアナフィラキシーショックが起きるかもしれない。抗ヒスタミン軟膏を持ってはいたが、ひやひやした。

 ただ、動きは鈍かった。気温が下がっているからかもしれない。たたき落とすことも出来そうだったが、もし失敗して、興奮させてしまったらと思うとそれも躊躇われた。しかし放置しておく訳にもいかず、靴底近くに下りた時思い切って踏みつけた。幸いにして成功。他の1匹は、まだしつっこく歩き回っていたが、とばっちりは御免なので早々に下山した。
 これは6人が見ている前で起こった珍事である。

 黄色スズメバチと思い込んでいたが、ブラウザで検索してみたところ、スズメバチは種類も多く、また生息域も平地から低山らしいので、本当のところは何なのか分からない。
 現場の状況:十二ヶ岳1638m山頂。10月28日、午前11時頃。
          晴天、暖かくて無風。

 玉川大学の小野教授によると(http://eco.goo.ne.jp/business/csr/ecologue/wave35.html)スズメバチには、性フェロモンの他に、警報フェロモンや餌場マークフェロモンなどもあって、仲間同士で情報伝達にも使っているらしい。また、これらのフェロモンに関係する化学物質が、身近な化粧品や食品に含まれている可能性もあるとのことである。靴には、防水処理をして出掛けたので、汗ではなく、防水スプレーが原因だったかもしれない。
それにしても、あの蜂は何だったのだろう。

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この記事へのコメント

2005年11月09日 11:44
スズメバチは怖いですね。小野先生のフェロモンの話を、興味深く読ませていただきました。幼い頃から、蜂を刺激してはいけないという事はよく聞かされていましたが、学術的に証明されたようで嬉しいです。
富士山きれいですね。清々しい画像をありがとうございました。
2005年11月09日 12:48
 こんにちは
>靴底近くに下りた時思い切って踏みつけた・・・
 :成功してよかったですね。スズメバチ本当に怖いですね。やはり、ゆっくりした動作でやり過ごすのが一番でしょうが、そんなに待てないです。
 また、十二ヶ岳の富士山も素晴らしいですね。湖は西湖でしょうか?
2005年11月09日 18:57
山いろいろさん
似たような経験をお持ちの方も多いのではないかと思っていますが、皆さんはそんな小事には関心がないのでしょう(^^)
でも、動作が活発な時期だったら、と思うとぞっとします。
2005年11月09日 18:58
時さん
なにしろ、靴に止まられたので、困りました。横見をしている間にサット逃げるというわけにもいきませんし(^^)
湖は、西湖です。なかなか面白い山です。
2005年11月09日 20:18
かなり恐い経験 あわくっちゃいけないんですね 落ち着いて 対処しないとね 言うのは簡単ですけどねー 良かったです
2005年11月09日 21:24
seizi05さん
蝶やトンボなら、歓迎ですけどね。せめて、足長蜂なら、何度も刺されているので、いくらか気が楽なのですが(^^)
2005年11月10日 00:22
フーッ!御無事で何より。今年は異常発生していると聞きましたが怖いですね。我が家の近所では猪が毎夜出没して問題になっています。
2005年11月10日 19:27
uraraさん
ハチも悪意はないのでしょうが、それでも困ります(^^) 単に痛いだけなら、悔しいけど、我慢は出来ますけどね。
今や、猪も、鍋の主役から、害虫扱いに格下げでしょうか。確か、動物愛護精神からか、ペット感覚からか、餌を与える人がいるとTVで聞いたことがあります、それが原因なのですね。そのうち、クジラなみに「あんな、可愛いものを食べるのは、止めましょう」となって、ますます増えるかもしれません(そう言えば、イノシシの肉は、ヤマクジラでした・・・悪乗りしてすみません)。
2005年11月11日 10:16
おはようございます。
ずいぶん怖い思いをしましたね。
でも、ご無事で何よりです。
リンクの記事も読みましたが、香りで会話をするとは知りませんでした。
香りを山や森に持って行くと「ハチ合わせ」の危険があるんですね!。
女性は気をつけないといけませんね。
俺のフェロモン?説は、鳴りをひそめる結果になっちゃいましたね。(笑)
富士山の画像は素晴らしいです。
2005年11月11日 13:25
今年はスズメバチの発生が多かったです。指された人も多かったですね。
チェーンソーで木を切ったり割ったりしていると寄ってきたりします。木の香りに反応するようです。
無事でよかったです。
2005年11月11日 23:57
ロボットさん
後から思うと、ちょっと不思議なのは、同じ種類と思われるのに、好みが靴派と食器派に分かれたことです。これは、ハチの個性ですかね(^^)
そうです、片靴の魅力のせいだと思ったのは、自惚れだったようです(^^)
2005年11月11日 23:58
森の生活さん
「木の香りに反応」、納得できます。いい匂いがしますから、樹液を期待してくるのでしょうか。
熊だけでなく、こういう小動物との共生も考えざるを得ないと言うことでしょうね。
2005年11月12日 09:31
おはようございます。
再びです。
そう言えば、靴も食器も、場合によっては強烈な臭いを発することがありますよね~。(笑)
ハチの個性?、あり得るかも知れませんね。
わざわざ再訪問しましたのは、以前の「フェロモン」記事でオオムラサキが好んで近づいて行ったのは、トイレだったのです。入り口が狭いし中が暗いのに入って行ったということは、好みの臭いがあったのだと、・・・。
そして、腕の汗でしょう!、、考え過ぎでしょうか?(笑)
家内と、オオムラサキを見に行くとき、何の臭いを持参すれば出会えるか以前から話題になっていたんです。そこに、片靴さんの蝶とフェロモン記事が投稿されたので、・・・(笑)
2005年11月12日 11:00
ロボットさん
こういう話題で、会えるのは楽しいです。やはり、昆虫と接近遭遇した経験者だけの特権ですかね(^^)
尾根の散歩道で、名は知らないのですが、ある種の蝶が、特定の場所(日陰で、他に比べれば、湿っている地面)に群がっているところがあります。水分を摂っているのか、あるいは塩分を摂っているか、何時も不思議に思っています。フェロモンの他にも、原因があるかもしれません。
「何の臭いを持参すれば出会えるか」、今後も是非、情報交換をお願いします。

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