含胡亭片靴

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help リーダーに追加 RSS 九州の山(番外編:柳川)

<<   作成日時 : 2006/11/11 15:25   >>

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 折角九州まで行くのだからと、柳川に寄る予定にはしていたのだが、天候の回復を待つためにさらに1泊して九州国立博物館を見学することにした。

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【第8日:柳川】

 ホームページで調べておいた川下り業者の駐車場に車を止めた。

 有名な川下りも、平日だったためか客が少なく、3人組の相客と計4人で出発。船頭は、ご本人の話では70才を超えているそうだが、観光バスのガイド嬢顔負けの話上手で、漕ぎながら案内をしてくれた。殆ど喋りっぱなしであったような気がする。



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 ここでも、舟での花嫁行列を見ることがあると言う。川沿いの日吉神社で式を挙げた後、舟で披露宴会場に行くのだが、それが川下りと逆方向なので、観光客と対面してすれ違うことになるのだそうだ。大安吉日の週末だったら、遭遇したかもしれないのに、残念!



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 どの舟でも、船頭が面白可笑しく話したり、また歌ったりしているらしく、爆笑が起こったり、手拍子が聞こえたりした。なにしろ同業が6社もあるのだから、皆プロに徹して接客術の腕を磨いているのだろう。



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 岸辺の、北原白秋の「待ちぼうけ」の歌碑(上写真:左)の前に来た時、我が舟の船頭さん(上写真:右)がこの童謡を歌い出したのには、びっくりした。その他、70分の川下りの間に柳川音頭(?)を3番まで歌った。歌い出すタイミングがあるようで、いいところで橋の下に差し掛かるように工夫しているらしかった。



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 最後は、「星影のワルツ」で締めくくった。大きな橋の下で、エコーが掛かり演出効果満点だった。

 川下りは、柳川藩主立花家の別邸である「御花」で終わった。




画像 「御花」の「松涛園」や武家屋敷を見てぶらぶらしていたら、魚屋を見つけた。有明海の魚介類が並んでいた。見慣れない姿をしているものもあった。食事も出来ると言うことだった。店の名は、夜明茶屋(http://www.sagemon.com/)。
 この町では“うなぎの蒲焼”が有名らしいが、なにしろ味覚音痴で食事には金を掛けない主義だから、味よりは好奇心、地元の魚を使った“おまかせ定食”のようなものを頼んだ。

 皿の数が多く、汁物の他に4,5種の魚料理があったように記憶している。解説してもらったが、カンパチ以外は知らないものばかりであった。強く印象に残っているのは、「わけのしんのす」というイソギンチャクの味噌煮と「くっぞこ」の煮物。「くっぞこ」は、“靴底”と聞こえた、現在はあまり見掛けないが、革靴の中に敷くものに、形がそっくりだったからだ。
 好奇心で、十分に満腹した。


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 左写真は、北原白秋の生家の内部である。大勢の使用人が忙しく働いている光景が目に浮かぶような、雰囲気を感じた。(上のなまこ壁の家は、生家を外から見たものである)



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 「松涛園」の売店で、郷土玩具に何があるか聞いたところ、凧を勧められた。大きすぎるので諦めた。白秋生家の近くで、吊し雛のようなものを見た、「さげもん」というらしい。江戸時代に、倹約令で派手な雛飾りが禁止された時に、代わりとして生まれたようだと、店の人は言っていた。珠が3つ繋がったものを土産に買った。

 左の写真は、白秋生家にあった、豪華な「さげもん」である。



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【第9日:九州国立博物館】

 太宰府に九州国立博物館ができて、開館1周年とかで、「海の神々」展をやっていた。

 常設展示品の中に、朝鮮通信使が提出した国書があった。サイズが大きな紙に本文はたった1行だけで、殆どは空白、朝鮮国王の璽だけが馬鹿に大きかったのには驚いた。現在の国と国との付き合いも、こんなものだろうか、ただ“訪問して、会う“ことに意味がある、と。

 展示施設としてはそれほど大きくはないけれど、4時間でも、まだ時間が足りないくらいだった。


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 今まで、見逃していた太宰府政庁跡、観世音寺を見て、水城に廻った。

 水城も、今は寸断され、残ったところもただの低い土手に過ぎない。飛鳥時代の巨大土木工事の欠片も感じられない。奈良時代に、大伴旅人が別れの涙を流した時は、どんな風景だったのだろうか。

「ますらをと 思へるわれや 
   水くきの 水城のうえに 涙拭はむ」


(続く)

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